「カミナリがおちた!!」パート2。雷神様の怒り

アーユーボーワン、ティラカです。
ティラカの会社での仕事はスリランカの工場の指導や交渉、日本語、英語、シンハラ語の翻訳、文書の作成、書類の中身の確認などです。そして、パートナーの彼女の仕事は経理や受注、出荷、運送手配など複雑で正確にしなければならない重要な仕事ばかりです。バッティングする部分はコンテナ書類をお互いが見て仕事をすることです。
その日、1枚の書類がファイルに無かったことで彼女は私に「知らない?」と聞いたのですが、私が「ティラカ知らなーい」と、簡単に答えたことがきっかけでした。それが無いと仕事がストップするので、イライラした彼女が「ティラカはいつも知らないって言う」。今度はティラカがカチンときて、日本人がよく使う「売り言葉に買い言葉」を言い合い、「ティラカ、気分悪いから帰る!!」と、ふくれて帰ろうとしたのです。
タイミング良く(結果は悪く)電話があり、彼女は雷神様の出張先に連絡をし、ついでに「ティラカとちょっと行き違いがあって、帰るって言っています」と報告したのですが、これがタイミング悪かった。時間は2時ごろだったのですが、やっと昼ご飯のうどんを食べれる時だったのです。しかも、10分の休憩で次のアポイント先に行くところだったのです。お腹がすくと、とても機嫌が悪くなる癖をうっかり忘れていた私たちは、それぞれ自分の言い分を言ったのです。その時、何も言わずに黙って聞いていたのは、お客様と一緒だったことも忘れていました。そのあと私と彼女は言いたいことを言ったのでスッとして、又、いつものように仲良く仕事をしていました。
次の日会社に「グッモーニーン」と入ったとたん。ガラガラ・ドカーン!!バリバリ・ドカーン!!
雷神様の怒りパート1。( )内はティラカの独り言。仕事のパートナー同士がどうしてケンカするの!!(本人たちはケンカのつもりないけど)。
パート2。仕事を放棄して「帰る」なんて子供以下でしょ!!(帰らなかったけど)。
パート3。出張は遊びじゃない。相手と真剣に話す気持ちを混乱させないで!!(ティラカが電話したんじゃないよ)。
怒りの少しおさまった雷神様が電話をくれたのは一週間後でした。二人の前に給料袋を置かれて「今日までの給料です」エーやっぱりまだ怒ってるー。「明日から二人とも、また、仲良く仕事できる?」。アレ?アレ??「もちろんハイ!!」と声をそろえて返事したら1枚づづ紙を渡され「それを守れますか?」1.お互いを尊敬すること・・・・自分に出来ないことを相手が出来ることに敬意を持つこと。
2.3.4.5.6.7とありました。
今でも彼女はティラカのことを妹のように可愛がってくれたし、尊敬してくれたし、ティラカも彼女のこと、だーい好きなのに、いつも一緒にいるとありがたさをつい忘れてしまいました。
彼女と今は?もちろん今まで以上に仲良しです。
P.S.ニラーニが毎日、電話や食事を一緒にしてくれたのは雷神様が「ティラカの心を支えてやって」とお店まで行ってくれていました。ニラーニの立場は日本語で「時の氏神」と言うそうです。

今日の一言シンハラ語は
日本語 ごめんなさい
シンハラ語 サマー ウエンナ
英語 I am sorry.

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