アーユーボーワン、ティラカです。 ショックなティラカ.アングリー(怒り)のティラカ 大阪にとって不名誉な日本一「ひったくり」。まさかの「ひったくり」にティラカは遭遇したのです。 その日の朝9時、サーマランカ協会の事務所から歩いていた私は、後ろから来た二人乗りのバイクの後ろの男の人(20〜25才位)に持っていたハンドバッグをひったくられたのです。片方のバンドを必死に握りしめてなんとか取り返そうと「助けてー!!助けてー!!取られるー!!」と叫びながら引っ張り合いになりました。二人組は日本語と必死な私に驚いた顔で、必死にバイクのエンジンをフルアップさせました。とうとうティラカは引っ張られ転んでバッグを取られてしまいました。 ショックなティラカです。周りには背広姿の人も何人かいたのに誰も助けてくれないし、走ってきてもくれない。それどころか起き上がった私に「大丈夫?」とか「ケガないか?」と言ってくれるのではなく「アンタ、ようがんばったなあ」と言われショック以上にアングリーなティラカです。 慣れた道で油断していたティラカが悪いのだけれど「助けてー!!」と叫んでいるのにみんな「見てるだけ」なんて信じられない。「日本人は親切で正義感が強い」、そんなティラカのイメージはガラガラ崩れてしまいそうです。警察官が会社に電話をしてくれて一番近くに住む友人夫婦も駆けつけてくれました。キャッシュカードも現金も(ティラカにとっては大金!)大切な物が色々入っていたサイフ。 家のカギも携帯も取られてショックで落ち込んで、夕方になってやっと会社に着きました。足のスリ傷がたいしたことないことを確認した途端、みんなは「かわいそー」と言いながら大笑い。「右手で持って右側歩いてた?」「引っ張って振り回してやればバイクの方が倒れるのに」「外国人から盗むな!日本人の恥だ!」etc 。 言いながらやっぱり大笑いしている。でも落ち込んでいるティラカの心を明るくしようとしてくれるみんなの気持ち、とてもうれしい。そしてびっくりしたのはみんなが「お見舞い」ののし紙に「心のお見舞い」と書いて「お見舞金」を下さったのです。ティラカはキャッシュカードも止めたのでお金が全くありません。貸してくださるのではなく返さなくてもよいようにとの心遣いに今日一日パニックになっていたティラカは突然涙があふれてとまりませんでした。 |
今日の一言シンハラ語は | |
日本語 | ドロボウしてはいけない |
シンハラ語 | ホラカム カランナ ホンダ ネヘ |
英語 | Don't be a thief. |