アーユーボーワン、ティラカです。

アンマ(母)の七回忌

2月6日は母の命日でした。日本的に言うと七回忌です。今年もオーナーは忘れることなく私をお寺に連れて行ってくれました。日本に来てからは母の供養をどこですればいいか分からず、自分の部屋でスリランカの方角(西南の方角)に向かって祈っていました。
スリランカが小乗仏教なのに対し日本の仏教は主に大乗仏教で、しかも多くの宗派に分かれているのでティラカを連れてどこへお参りに行けばいいのか・・・と考えたそうです。私が連れて行ってもらったのは天王寺の「一心寺」というお寺でした。
びっくりしたのは人々のお骨で立派な仏像が作られていたことでした。年ごとに仏像があり、人々は自分の知り合いの亡くなった年の仏像に向かって手を合わせて拝んでいました。私はとても感動しました。その方の骨は指の部分になっているのかな、鼻の部分になっているのかな、大勢の人々に拝んでもらって良かったですねと心の中で思いました。
今年もティラカのアンマの供養は長くて薄い板にアンマの名前を書いて、お坊様がお経をよんでくれました。アンマの名前は日本の人には発音しにくく、又、とても長いのでお坊様は書くのも読むのも大変困っていました。
私の名前が呼ばれました。手を合わせて祈りました。二日前に国にいる二番目の兄が脳梗塞で倒れ危険な状態になっていました。「アンマ、お兄さんを呼ばないで下さい。お兄さんにはまだいっぱい仕事があります。メーナカー(兄の娘の名前)はもうすぐ結婚式です。もっとみんなと一緒にいさせてください。病気を治してください。」私は一生懸命、何度も心の中で祈りました。後ろにたくさんの人々が待っていることにも気がつきませんでした。そしてティラカの願いをアンマは聞いてくれたのです。
兄は右手と右足はまだマヒしていますが良くなってきています。言葉も話せるようになって家族は喜んでいます。ティラカは来年もお参りに連れて行ってもらいます。

P.S
「アンマ」はシンハラ語で「お母さん」ですがびっくりしたのは沖縄でもお母さんのことを「アンマ」と呼ぶことでした。偶然でしょうか?

今日の一言シンハラ語は
日本語 お母さんにお願いしました。
シンハラ語 ママ アンマータ インリーマ カラー
英語 I requested my mother.

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