アーユーボーワン、ティラカです。

結婚式シリーズ パート3 スリランカ式結婚式

ステージ上の二人
花嫁衣裳を着た姪のルクマリーです。年令は24才。花婿の衣装は昔の王様の衣装です。
名前はスランガ、年令は28才。職業はビジネスマン。カーストは私の家と同格です。ルクマリーは一人娘なのでダウリー(持参財産)には家具・宝石・お金の他に家一軒をつけられました。スランガは一人息子で親と同居なのでダウリーの用意した家は空き家のままになってしまいました。スリランカも「家を継ぐ」ことが結婚の主目的なので、子供の数が少なった最近では長男長女、一人っ子同士の結婚が増え、これからは日本と同じ問題が起こってくるのではないかと思います。
花嫁にブーケを渡す親戚の女の子達をフラワーガール、花婿のお供をする親戚の男の子達をページボーイと呼びます。
式場(普通はホテル、家でする時は花嫁の家)の庭ではスリランカの伝統的な踊りと太鼓で花嫁・花婿を出迎えます。ルクマリーの場合は私の家のゲストハウス(ホテルも兼ねています)で行いました。
決められた時間になったら式台(ステージ)に両サイド(向かって右から花嫁、左から花婿)から上がります。付き添うのはそれぞれの叔父にあたる人です。
パーリー語でお祝いのお経を読んでもらいますが二人の足元にはブラットの葉の上にココヤシ、稲、フルーツとコインをお供えします。

ブラットの葉の交換の後、花嫁は花婿にネックレスをつけてもらい指輪の交換をします。日本の習慣と大きく違うのは花嫁の右小指と花婿の左小指を白い糸で結び、聖水をかけてパーリー語でお祝いの言葉を読んでもらうことです。日本では二人の出会いを表すのに「運命の赤い糸」いう言葉がありますがスリランカは白い糸で結んだお互いの小指に聖水をかけ、これから幸せになれるようにと祈るのです。※指輪の交換ですが花嫁は左の薬指に、花婿は右の薬指につけます。日本はどちらも左の薬指ですね。

聖水とミルクライスをお互いに飲ませあい、食べさせあいます。日本の「三々九度」と同じ意味だと思います。

足元に置かれたココヤシの実を花嫁の叔父が割ります。この時真っ二つにきれいに割れるとこのカップルは幸せになれるとされています。ステージから二人はそれぞれの親にお礼をいいます。そしてステージから降り、キャンドルに火を灯します。式はこれで終了です。

二人は兄弟や親戚の人々に挨拶にまわります。特に年長者に対しては膝まづいて挨拶をします。

披露パーティーの始まりです。記念写真を撮ったり食事をしたりします。日本からも6人がパーティーに出席してくださいました。この後二人は新婚旅行に出掛けます。以前は国内旅行が多かったのですが最近はヨーロッパなど外国へ行くことが多くなりました。日本も新婚旅行に海外ということがとても多いですよね。

新婚旅行から帰ると花婿側主催で二度目の披露パーティーが開かれます。この時参加するのは花嫁側の親族だけとなります。そして花嫁の着る衣装は「真っ赤なドレス」と決まっています。これにはもちろん意味があるのですが最近では赤に近い色でも良いとされています。

ネクストタイムは「花嫁の真っ赤なドレス」

今日の一言シンハラ語は
日本語 私達は新婚旅行に日本に行ってきました。
シンハラ語 アピ マデュサマヤ ガタキリーマタ ジャパーナヤタ ギエム
英語 .We went to Japan for honeymoon.

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