アーユーボーワン、ティラカです。
結婚式シリーズ パート4
スリランカ式結婚式「真っ赤なドレス」
アーユーボーワン ティラカです。スリランカは最近まで日本の明治時代のような封建的な社会制度をもっていました。それには良い面もあり悪い面もあります。特に女性に対しては今でも封建的な制度が残っています。その典型的な例が結婚式の中に見られます。
ティラカはスリランカの風習の中でも「真っ赤なドレス」については批判的な考えでしたが日本にやってきて若い男女の、自由を通り越してルーズな生活態度をみてやっぱりスリランカの風習も良いものかなと考えさせられています。
外国に出て初めて自分の国の文化や習慣の良さを再認識するとはこのことでしょうか。ホームカミングパーティー(ハネムーンから帰ってきて行われる花婿主催のパーティー)で花嫁が「真っ赤なドレス」を着ると前回書きましたがこの「赤」はブラッド(血)を表し「純潔」を重要とするスリランカの文化的意味を持ちます。日本も昔は「女性の純潔」が特に大事な結婚の条件だったと聞いています。
スリランカでは「今でも」絶対条件です。結婚式で日本の「三々九度の盃」にあたるシーンの後、花婿の母から花嫁の母に真っ白なシルクの布が贈られます。
そしてその布を花嫁の腰に巻く儀式が行われます。この白いシルクの布はハネムーンに行く荷物の中に入れられます。これは初夜の日にベッドに敷かれ花嫁が純潔であったことを証明する為のものです。ハネムーンから帰って二度目の披露宴(ホームカミングパーティー)の時に花嫁の母は花婿の母にシルクの布を見せ、渡します。
そして確認が終わった後花婿の母は花嫁の母に「良いお嬢さんに育てられていました」との感謝の意味を込めて高級な貴金属・宝石・サリーなどのプレゼントを渡します。「赤いドレス」には「花嫁の純潔」を重要視するスリランカの結婚に対する文化的な意味があるのです。
ティラカは「男尊女卑」から「男女同権」になった日本をうらやましく思っていました。でも最近は日本の若い男女は間違った「同権」になっていると思うようになりました。大切な人と出会うまで自分の心身を大切に取っておくことが「自分を愛し」「相手を愛する」ことではないのかなとこの頃思います。「遊ぶ」ことと「愛する」ことは同じ意味ではありません。町の中でのカップルの言動を見るたび、スリランカの封建的なところもいいものかなとつくづく思うティラカです。
P.S オーナーは言います。「ティラカの日本語は間違っている。ダンソンジョヒは男損女肥と書くの」ナールホドと納得のティラカでした。 |